そんな私に50代からでも始められる趣味はある?
今回は「筆文字&パステル画」をご紹介します。
私は字も絵も苦手でしたが、筆文字とパステル画は楽しんでいるうちに上達し、あるコンテストで「佳作」をいただけるまでになりました!
まだまだ練習中ですが、「絵は苦手」「字は苦手」というコンプレックスもなくなり、自己肯定感までアップしています。
これまで「筆文字&パステル画」は、美術や書道系のが苦手だと思っている人にこそおすすめしたい趣味です!
目次
「筆文字&パステル画」の魅力
筆文字とパステルを使うと、こんな作品が作れるようになります。これは私の作品の一部です。
文字は筆ペンで書いています。最近は黒色以外にもカラフルな筆ペンがあるんですよ。
文字の周りや背景にある色や絵は、パステルを使って描いています。
筆文字は「へたうま」が味になるので、文字を書くことや書道が苦手でも大丈夫。パステルにはステンシルという「型」があるので、それを使えば誰でもそれなりのものが描けるんです。
また、筆文字とパステルを両方使うのもポイント!
筆文字でうまく書けなかった字も、パステルを加えることでごまかせますし、その逆もありなんです。
「筆文字&パステル画」の魅力や私がはまった経緯、効果などについて、以下に詳しく書いています。興味はあるけれど自信がないという方は読んでみてください。
また、以下のページでは私の「筆文字&パステル画」作品も紹介しています。
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「筆文字」の始め方
まずは、筆文字の始め方をご紹介します。必要な道具や練習方法、私が習った教室についても紹介しますね。
「筆文字」の道具
筆文字は、筆ペンさえあればすぐに始められます。
でも、文房具店に行くといろいろな筆ペンがあるので、迷ってしまうかもしれません。
私のおすすめは、「ぺんてるアートブラッシュ」です。筆文字をやっている多くの人が、この筆ペンを使っています。
「ぺんてるアートブラッシュ」の毛先は、本物の筆のようになっています。だから、細い字、太い字、かすれた字などいろいろな書体を書くことができます。
色の種類も豊富で、なんと全18色。かわいい色から和を感じさせる色まで揃っています。
インクがなくなってもカートリッジだけを交換することができるので、一度買っておくとしばらく使い続けることができますよ。
文房具店などで1本ずつ買うこともできますが、いろいろな色が欲しくなるので、最初から全色買っておくのもおすすめです。そのほうがお得ですし。
同じくぺんてるの金色と銀色の筆ペンもおすすめです。
金色や銀色が入ると、作品がぐんとかっこよくなります。
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筆文字を書き続けていると、自分が書きたい字体がでてきます。そうなったら、その字体をうまく表現できそうなその他の筆ペンを探してみてください。
私の最近のお気に入りは、ゼブラの筆ペンです。
毛先は毛ではなくて、スポンジのようなタイプです。丸っこいかわいらしい文字を書いたり、長い言葉を狭い範囲に書きたいときに使っています。
筆文字を書く紙は、なんでもありです。ハガキや色紙を使うことが多いですが、丸いコースターに書いてもかわいいですし、てんぷらなどの油を吸う敷き紙に書くという人もいます。
ハガキも色紙も100円ショップで買えるもので十分です。
私は本番の前に、裏紙を使ってたくさん書く練習をしています。ただし、つるつるした広告のようなものはインクが浸透しないので向いていません。
「筆文字」の書き方
筆文字にはお手本も正解もありません。だから、自由に書けばいいんです!
が、「自由に」と言われても難しいですよね。
私もいきなり自分で書いてみても、自分では納得のいかない下手な文字しか書けなかったので、次のような順番で練習していきました。それぞれの教室については、あとで詳しく紹介していきますね。
①一般社団法人伝筆協会で学ぶ。
伝筆協会が筆文字を始めたきっかけです。文字のお手本があって、それを真似ることで書き方のコツを学びました。半日で作品っぽいものが作れたので感激し、筆文字にはまりました。
②個性筆で学ぶ。
自分の個性こそが味という考え方で、決まった型はなく、自由に書きながら自分の好きな字を見つけていきました。自分の癖のある文字も個性なんだと感じることができ、書くことに自信が持てました。
③インスタなどで筆文字作家さんの文字をまねる。
インスタグラムやインターネットで自分が好きな文字やおもしろい文字があったら、それを真似て裏紙などに書いています。書体を真似て書くことで、筆の使い方や文字の形、バランスのとり方などの参考にしています。(誰かの作品をそのまま使うということでは決してありません)
「筆文字」の教室
私が筆文字を学んだ2つの協会の詳しい情報はこちらです。
一般社団法人伝筆協会
出典:一般社団法人伝筆協会
くせ字を魅力に変える「7つのコツ」を学ぶことで、だれでもあたたかくてユニークな文字が描けるようになるという教室です。
伝筆協会のロゴに使われているような、コロンとしたかわいらしい文字が描けるようになります。
「筆=書道」のイメージがいい意味でガラガラと壊れ、絵を描くような気持ちで筆文字を書くことができるようになりました。
半日習っただけでも飾りたくなるような文字が描けるようになりますし、最後は額に入れるなどして完成させるので達成感もあります。
半日で数作品が作れる初心者コースから講師を目指せるコースまであるので、ちょっと習ってみたい人も、本格的に習いたい人も学ぶことができます。
個性筆
出典:個性筆
見本を真似るのではなく、自分自身の個性と自由な発想ですてきな文字を生み出そうというのが「個性筆」です。
筆文字の書き方や文字の配置の仕方も教えてくれますが、それらはあくまで参考。とにかくたくさん書いてみて、自分の好きな文字や形を見つけたり、作り出したりしていきます。
私も最初は紙の中にいつも通りの文字しか書けなかったのですが、先生からのアドバイスを受けているうちに、紙からはみ出すような線を書いたり、見たこともないような形の文字を書いたりするようになっていきました。
その過程には、開放感に似た気持ちよさがありました。
今は対面の教室は開催されていないようですが、教室で学んだ内容が数本の動画になっているので、見ながら一緒に書いてみてください。
「パステル画」の始め方
次に、パステル画の始め方をご紹介します。
私がパステル画を習ったのは、筆文字を習ったときに先生が少しだけパステルで色付けをする方法を教えてくださったことがきっかけです。
白いハガキに書いた自分の筆文字が、パステルを使うことでとても華やかになるのを見て、やってみたいと思いました。
「パステル画」の道具
パステル画に必要なのは、パステル、ぼかし網、ステンシルです。
パステルは、粉末の顔料を棒状に固めたものです。まさに「パステル色」のやさしい色が出せるのが特徴です。
クレヨンに似ていますが、クレヨンほど油が多くなくてベタベタすることもなく、またテカることもありません。
パステルにもいろいろな種類がありますが、私のおすすめはこちらです。
棒状のパステルには「ハードパステル」と「ソフトパステル」がありますが、「ハードパステル」のほうが手も汚れにくいし使いやすいのでおすすめです。
ハードパステルは100円ショップでも売られていますが、あまり発色がよくありません。色を塗っても塗ってもきれいな色が出ないので、100円ショップのものはおすすめしません。
色の種類は12色、24色、48色などがありますが、少なくとも24色ぐらいはあったほうが楽しめます。
それからもう一つパステル画で必須なのは、ぼかし網です。パステルはそのまま使うのではなく、網に押し当てて粉にしてから使うんです。
粉にしたパステルを指先やコットンにつけて描くことで、ふんわりとした柔らかい絵を描くことができます。また、粉にすることで色を混ぜ合わせることもできます。
それから、もう一つ必要なのはステンシルです。テンプレートシートと言ったりもしますが、いろいろな形の型が抜かれたシートです。
インターネットで「ステンシルシート」「テンプレートシート」と入れて探すといろいろな型が出てきます。大きな文房具店で買うこともできます。
ステンシルを選ぶときのポイントが、いくつかあります。
ポイント
・型が細かすぎない:細かすぎるときれいに塗れません。
・薄くて丈夫な材質のもの:クリアファイルのような厚さと材質が理想です。
・丸や四角、三角などシンプルな型:シンプルな形のもののほうが工夫次第で色々使えます。
パステルの教室に参加すると教材としてステンシルが付いてくることも多いので、そういったものも活用するといいと思います。
「パステル画」の書き方
パステル画に細かいルールはありませんが、基本的な道具の使い方や描き方を一度は習うことをおすすめします。
私は以下の2か所で習いました。
①日本福祉パステル協会
パステルの基礎はここで勉強しました。すばらしいデザインのステンシル(紙製)が教材としてついているので、誰でも簡単に見栄えのする作品を完成させることができます。
②パステリア書
独特な書体の文字とパステルが一緒になった作品の作り方を習うことができます。文字を書くときに使う道具は意外なもので驚きました。
丸や四角、三角のステンシルなどの型を組み合わせて自分のデザインを作っていく楽しさを知ることができました。
「パステル画」の教室
私がパステル画を学んだ2つの協会の詳しい情報はこちらです。
日本福祉パステル協会
出典:日本福祉パステル協会
「わたしもできた!」をつくることが理念の協会。
パステルアートの設計図ともいえる「パステンシル」という型を使うことで、パステル画が初めてでもあっと驚く作品を30分で作ることができるのです。
教材としてついてくるパステンシルは4種類ですが、日本福祉パステル協会で学ぶとその後も無料でいろいろなパステンシルをダウンロードして使うことができます。
パステルの色の重ね方やぼかし方などを丁寧に学べたので基礎がしっかり身に付きましたし、課題の作品を提出すると立派な修了証書ももらえて感激しました。
パステリア書
出典:パステリア書
パステリア書は、だれでも簡単にしかも本格的な書を描ける筆以外の道具を使って描く書とパステルアートが組み合わさったアート作品です。
「筆以外の道具」はなにかというのは習ってみてのお楽しみですが、こんなものでこんな味のある文字が描けるのかという発見が得られます。
パステルをしっかり使って、そこに丸や四角といった基本のステンシルを重ねてデザインしていきます。
色と型の組み合わせで海のようにもなったり灯りのようにもなったりするので、パステルのアレンジ方法を学ぶことができます。
まとめ
50代からのおすすめの趣味の一つとして「筆文字&パステル画」をご紹介しました。
個性が味になる筆文字&パステル画は、描いているうちに心がマッサージされるような気持ちよさがあります。
そして、自分でもできるという達成感や喜びもあって、「字が苦手」「絵が下手」というコンプレックスの解消にも繋がります。
50代から趣味を見つけたいなら、とにかくやってみること!三日坊主でいいので、どんどんいろいろなことに挑戦してみてください。
また、私は筆文字とパステルに救われたので、このことを何かに役立てることはできないかと考え「言葉のプレゼント~Words for you~」という活動をしています。筆文字とパステルで描いた言葉の作品をプレゼントする活動です。以下から気軽にリクエストしてください。