こんな人におすすめ
・朝が憂鬱な人
・朝からいい気分でいたい人
・簡単な方法ですっきりしたい人
目次
感謝を見つけるワーク
方法
朝起きたら紙やノートに感謝することを20個書き出します。
内容はどんなことでも構いません。例えば、こんな感じ。
・今日の布団は暖かかった。ありがとう。
・昨日のお昼ご飯はおいしかった。ありがとう。
・来週は映画を見に行く。ありがとう。
感謝の言葉の最後に「ありがとう」を付けて書いていきます。
朝が憂鬱な時は、ネガティブなことにばかり気持ちがいきがちです。
布団が硬くて体が痛いし、昨日は上司に怒られたし、休みはまだまだ先だし…と、現在・過去・未来から不満を探し出してしまいます。
でも、実際は良かった出来事や、少なくともそれほど悪くなかったこともあるはずです。
「憂鬱」をリセットするために、あえて「感謝すること」を見つけ出して書き出してみましょう。
最初の内は、10個ぐらい書くと次が出てこないかもしれません。でも、あきらめずに「なんかないかなあ?」と考えてみてください。この「いいことないかなあ?」と考える時間も大切なんです。
私の場合は、考え続けているとこんな感謝が出てきました(かっこ内は解説で、紙には書きません)。
・今日も元気だ。ありがとう。
(体は毎日様々な病原菌と戦っているのだそうです。何の病気も発症せずに元気というだけでも、すごいことです。)
・700万年のご先祖様、ありがとう。
(自分を生んで育ててくれた人がいて、その人たちを生んで育ててくれた人がいて…と、自分が生まれてくる前にはたくさんの人が繋がっています。どこかで途切れてしまうと、もう私は存在しません。
そう考えると、自分が生まれてきたことは奇跡で、ありがとうと思わずにはいられません。)
・衣食住に不自由していない。ありがとう。
(食べている物、住んでいる家、着ている服。どれをとっても誰かが作ってくれたり、提供してくれたりしているから使えています。自分一人で食べ物を作って、家を建てて、洋服を作ってなどということは途方もなさすぎてできません。
贅沢な暮らしではなくても、雨風をしのげているし、ひもじい思いもしていない。快適に暮らせていることのすべてに感謝だなあと思います。)
こんな風に考えていくうちに、少しずつ気持ちが上向きになっていきます。
毎日同じ感謝でも構わないので、20個書き出してささやかでも自分の周りにはいいこともたくさんあるということを認識していきましょう。
慣れると5分もかからずに終わります。書き終えた後は、気持ちがほっこりしているので試してみてください。
脳内を掃除するワーク
方法
20分間、頭に浮かぶことをひたすらノートに書きだします。
例えば、こんな感じです。
今日は天気が悪いなあ。これじゃあ洗濯は無理か。それにしても、最近悩んでばっかりで何にもできてないなあ。なんで動けないんだろう。疲れてるのかなあ。そういえば休みも取れてないし、楽しいことなんてやってないなあ。なんか面白そうな映画とかないかなあ。でも時間ないか。いや、仕事の後で行けばいいか。あれ、明日のパンあったけ?今日買っとかないと…。
こんな風に頭に浮んでくることをすべて書き出していきます。テーマを決めたりする必要はありませんし、テーマがどんどん変わっていっても構いません。
これは、何をしているかというと「頭の掃除」です。
人は常に何かを考えています。
「今日は何を食べよう」に始まって、「頭が痛い」「牛乳あったっけ?」などなど、こういう「無意識の思考」と呼ばれるものを、一日60万回しているそうです。
気持ちが憂鬱な時は、この大量の無意識の思考が頭の中で混乱している状態、部屋に例えるとゴミ屋敷。
このまま放置していては気分がよくなるはずがありません。なので、頭の中の思考を書き出して大掃除をするのです。
大掃除ですから徹底的に書き出すことが重要。20分間とにかく書き続けましょう。殴り書きで構いません。
手が止まったら「あれ、何も出てこないや。書くことない。あと10分もあるのに。」みたいなことも書きます。
これをやり終えると、頭が軽くなる感じがしますよ。
更には、やっている途中でキーワードのようなものが出てくることがあります。そのキーワードが他の事柄に繋がっていって解決策やアイディアが生まれることも。頭の中で考えていたあれこれが整理されて整っていくのだと思います。
なんかぐだぐだ考えてしまって憂鬱という時に、この方法はおすすめです。
思考を流すワーク
方法
楽な姿勢で目を閉じ、10分間頭に浮んだ思考を流していきます。
脳内掃除ワークと似ていますが、紙に書き出すのではなく、頭の中で流して捨てていきます。
瞑想に似ていますが、このワークでは「無」を目指すのではありません。
先ほども言いましたが、人は無意識の思考を一日60万回しているそうです。この思考を止めることは普通の人にはかなり難しく、次々と雑念が浮かんできて当然です。
このワークでは、思考を止めるのではなく、出てきた思考は意識するけれども、執着せず、流すということを繰り返します。
「思考を流す」というのは、こんな感じです。
今日の晩ごはんはどうしようかな?・・・あ、考えてるな、流そう・・・・・電車混んでるかなあ・・・あ、また考えてる、流そう・・・・・今日の会議は気が重いなあ・・・あ、まただ、流そう・・・・・
やってみるとわかると思いますが、思考はどんどん出てきます。
自分は川の中に立っていて、思考というゴミがどんどん流れてくる様子を想像してみてください。
時には、ゴミがぶつかったり、ひっかかったりして居心地のいいものではありません。
だから、思考の語ゴミが流れてきたら、流すのです。
「流す」というのは切り替えのようなもので、「今、そのことを考えるのはやめ!」のような感じで意識を離してみてください。
そして、自分の呼吸に意識したり、外の音や鳥の鳴き声など「周囲にある今」に意識を向けてみましょう。
音楽を流してみるのもいいと思います。ただし、歌詞はないもので。楽器だけのものや、山や海の音を流すのもおすすめです。
思考を流していくと、川がきれいになって、頭と心のざわざわした感じが落ち着いていきます。
さいごに
朝の憂鬱を解消する3つのワークをご紹介しました。
面倒と思うかもしれませんが、やってみると効果が感じられると思います。
ただし、1日2日で憂鬱が解消されるわけではありません。
大切なのは続けることです。少なくとも2週間続けてみてください。
続けることで効果が感じられ、またやりたい!と思えるようになり、更に続けられるようになるものです。
その好循環を作り出して、朝の憂鬱を改善していってください。