人生の学び

他人の目が気になる人へ|「自分のことだけ考えろ!」喝と勇気をくれる本

自分のことだけ考える

出典:Amazon

他人の目が気になって言いたいことも言えないし、やりたいこともできない…。

その気持ち、めちゃくちゃわかります!私もそうだったので。

何か行動を起こそうと思っても、「そんなこと言って大丈夫?」「そんなことしたら恥ずかしいよ!」という声がどこからともなく聞こえてくるんです。ただの妄想なんですが…。

でも、世の中には自分の思うように行動できる人がいますよね。そういう人のメンタルを知りたくて読んでみたのが、この本。

堀江貴文さんの『自分のことだけ考える。無駄なものにふりまわされないメンタル術』です。

確かに、堀江さんって自分のことだけ考えて生きてる感じしますよね。

「自分のことだけ考える」「炎上される者になれ」という表紙からはどれだけ過激な内容だろうかと思いましたが、深くうなづくポイントがたくさんで、堀江節で喝と勇気をもらえる本でした。

こんな人におすすめ

・他人の目が気になってしまう人
・自分らしく生きるための勇気と元気が欲しい人
・まだ一冊もホリエモンの本を読んだことがない人

目次

人の気持ちがわかるわけがない

何か言ったり行動したりしようとすると「どう思われるだろう?」と考えてしまいますが、堀江さんは一刀両断。

「人の気持ちなんて、わかるわけがない!」と言い捨てます。

更に、他人のことを考えるのは「おこがましい」とも。

他人の行動を、コントロールできる人なんていない。ビジネスやアイディアがうまくいくかなんて誰にもわからない。天災や景気を言い当てられる人もいない。一秒先の未来だって、誰にもわからない。

『自分のことだけ考える。無駄なものにふりまわされないメンタル術』p5

どう思われてもそれが正しいとは構わないし、そもそもどう思われてるかなんてことは、わかるわけがないのです。そんなわからないことを不安に思ったり、心配したりしても無駄なんですよね。

だから、自分のことだけ考えて生きるしかないのです。

過去と決別し、今に集中する

他人のことが気になる人は、過去に嫌な経験をしたからという場合も多いと思います。親や先生、友達に批判されたり、悪く評価されたりしたことが、トラウマのように残ってしまっているのです。だから、「まわ言われるかも…」と不安になり、言動を自制してしまいます。

それに対して、堀江さんは「過去と決別し、今に集中すること」が大切だと言っています。

当たり前のことですが、過去を変えることはできません。だから、過去に縛られて悩んでも意味がありません。それよりも、「今」何をするかが大切です。「今」が未来を作るからです。

そして、過去の失敗は忘れ去られるとも言っています。自分にとっては悔しかったり恥ずかしかったりする経験でも、覚えているのは自分だけ。周囲は忘れているものです。だから、過去とはきっぱり決別して、「今」を動かしていけばいいのです。


好きでも嫌いでもない=無個性

他人のことを考えず、自分の思うように生きるのはわがままだ。そんなことをすると、人に迷惑をかけて嫌われてしまうと思う人もいると思います。それについて堀江さんは、こう言っています。

嫌われるより怖いことがある―――。それは、無視されることだ。と僕が何か発言しても、何か行動しても、賛否両論もなく、ただただ反応がない。こんな状況になったら、僕の実業家としての力はなくなったということだろう。「面白くないやつ」「無個性なやつ」「常識に凝り固まったやつ」ということの表れだからだ。

『自分のことだけ考える。無駄なものにふりまわされないメンタル術』p77

自分を出さずにおとなしくしていれば、批判をされることもなく、嫌なことを聞くこともありません。誰にも嫌われることはなさそうですが、誰かに好かれることもない人になってしまいます。堀江さんはそれを「無個性」だと言っています。

まるで、 透明人間みたいな人に…。

自分の思うように生きることは、決してわがままに生きることではありません。自分らしく生きる、自分の個性を大切にしながら生きるということです。

そして、「自分らしさ」は「自分を出す→人にフィードバックをもらう」という過程の中で、自分と人との違いを見出すことで知ることができるのです。

人との違い

自分を出すことには勇気がいりますし、他人からのフィードバックが批判的だったり、自分は聞きたくない意見だったりすると凹んでしまうかもしれません。でも、それをしなければ自分の良いところや強みすら知ることはできないでしょう。ましてや、自分の考えに賛成してくれたり応援してくれたりする人など出てくるはずもないのです。

実は、私にはこんな経験があります。

私は、自分のことはできるだけ知られたくないと思っていました。でもその反面で、もっと自分が貢献できることはあるのにとか、もっと自分にはできることがあるのにといった自負も隠し持っていました。

知られたくない…でも、やりたいことがある。そんな悩みを持って立ち止まっていた私に、ある人が言ったんです。

「批判に慣れなさい」

批判されなければ、いくら自分には〇〇ができるのに…と思っていても、そのことが「自信」にはつながらないと。

「どういうこと?」と思いましたが、このまま立ち止まっていても仕方がないと思い、勇気を出してFacebookを始めたりブログを始めたりしてみました。

最初は本当に怖かったのですが、やってみると実際は批判する人はいませんでした。むしろ好意的に受け止めてくださる方が多く、それが自信につながっていったんです。

自分を出すのが怖いなあ…と思っている方には、何か小さなことでもいいので、自分をどこかに出してみることをおすすめします。その小さな一歩から、様々な気づきが得られると思います。

踏み出す

恥をかけばかくほど、仲間は増える

人に何かを聞いたり、協力をお願いすることを「恥」と感じてはいないでしょうか。

私はそうでした。

協力してほしいことや教えてほしいことがあっても、そのことを人に言うことができません。「こんなことを聞いたら常識がないと思われるんじゃないか…」とか、「私なんかの依頼は断られるんじゃないか…」のような不安を感じていたからです。

でも、堀江さんは言います。

「人からどう思わわれているか?」は他者の課題であり、自分の人生を生きたいのであればただちに切り捨てるべきだ。

『自分のことだけ考える。無駄なものにふりまわされないメンタル術』p168

「常識がないと思われるんじゃないか」「私なんかじゃダメなんじゃないか」は、自分の勝手な妄想です。本当に相手がそう思っているわけではありません。

だったら、そんな無駄な妄想はするな!それは「他者の課題だ」、お前が変えられるものではないし、考えることでもない!そう堀江さんは言っているのです。

そして、堀江さんは、「実は、誰かに質問をされたり、頼られたりすると嬉しく思うものだ」とも言っています。

私は、人に聞くことは恥ずかしいこと、相手に迷惑をかけてしまうことだと考えていました。でも、実はそうではないことに気づかされました。

質問する

では、自分が誰かに質問されたときのことを想像してみてください。

とても些細なことを質問してきたとしましょう。その時、「この人こんなことも知らないの?」と思いますか。思う人もいるかもしれませんが、むしろ質問してくれたことが嬉しいとも思わないでしょうか。

質問されるということは、自分なら答えられるだろうと期待や信頼がされているということでもあります。だから、嬉しいですし、答えることができれば更に嬉しく感じます。

それと同じで、自分が質問した相手は嬉しい気持ちになる可能性大なのです

そう思えると、今度何かあったら人に聞いてみようかなという気持ちになってきませんか。

そうして、人に質問して、協力を依頼して、人と繋がっていくこと、仲間との出会いが増え、世界が広がっていくのです。だから堀江さんは言っています。

恥をかけばかくほど、仲間は増える。」

嫉妬したら負け

自分のことだけ考えればいいのに、周囲のことが気になるのが人間。そして、周囲と自分を比べて、自分に自信がなくなることもあれば、相手に嫉妬してしまうこともありませんか。

私はそうでした。

自信はないのに、プライドは高いから、自分より相手が優れていると思うと、悔しくて…。そして、いつしかその気持ちは、「それのどこがいいの?」「そんなことできたからってなんなの?」みたいな嫉妬の感情に変わっていくことがあります。

でも、堀江さんは言います。

自分にできないことをやっている人を見て、嫉妬したら「負け」。何事も学びのチャンスだと思い、自分に取り入れられることを見つけたほうがいい。

『自分のことだけ考える。無駄なものにふりまわされないメンタル術』p34

嫉妬の正体は、自分が本当にほしいものだということをご存じでしょうか。

例えば、お金持ちの人の話を聞いたとき、悔しさや羨ましさの感情が湧いてきて、「でも、人生はお金じゃない!」と思ったりしませんか。

それは、「欲しいもの=お金」である証拠です。

そんなことないと反論があるかもしれませんが、人は欲しいものでなければ嫉妬はしないんです。

嫉妬

野球に興味のない人は、有名なプロ野球選手のサインボールを持っている人に嫉妬はしませんよね。それと同じです。嫉妬の感情は、自分が欲しているものを他人が持っているときに起きる感情なんです。

この感情を「悔しい…」「羨ましい…」で、終わらせてはいけません。嫉妬をするということは、相手は自分が持っていないものを持っているということです。だったら、その人から素直に学んだり、取り入れていくほうがよっぽど生産的です。

嫉妬の感情を素直に受け入れて、生産的な方向に向かって動かす。それが大切なのです。

まとめ

人の目が気になって言いたいことも言えない、やりたいこともできない、そんな人に向けた堀江さんからの応援がたくさん詰まった本でした。

堀江さんの言う「自分のことだけ考える」は、利己的になれということではありません。「自分のことに集中して生きろ」ということです。

人からの批判を糧に自分らしさを知り、自分の言いたいことを言って恥をかいて賛同者を得、嫉妬する相手からも学ぶ。そうすることで、生きやすく、自分の進みたい道へ進めるようになります。

堀江さんの一刀両断な書きぶりが、ぐじぐじしている気持ちをすかっとさせてくれますよ。

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