大人になっても「自信がない」という悩みを持っている人は多いようです。
私もその一人でしたが、いろいろな本を読んだり、カウンセリングを受けたり、自分と向き合っているうちに気付いたんです。
「自信は思い込みだらけ」だということに!
そして、この思い込みに気付くと、長年苦しめられていた「自信がない」の呪縛がするするとほどけていきました。
この記事では「大人になっても自信がない」という人に、3つの思い込みに気付いて「自信がない」を克服する方法を紹介します。
人生後半は「自信がない」に悩まされることなく、楽しく過ごしていきましょう!
こんな人におススメ
・自信を持てるようになりたい人
・「自信=思い込み」について知りたい人
目次
「自信がない」という思い込み
まず一つ目は、「自分には自信がない」という思い込みです。
子どもは生まれたときから自信がないわけではありません。自信がない赤ちゃんなんて見たことないですよね?
でも、成長するにつれて、失敗やミス、あるいは誰かに負けるという経験をしていきます。運動会のかけっこで最下位だった、学校の成績が悪かったなど。
また、周りの人たちに「お前はお兄ちゃんよりできないなあ」と言われたり、描いた絵を笑われたりといった経験をすることもあるでしょう。
こういう経験が、もともと人並みにはあった自信をどんどん削いでいってしまうのです。
一度失われた自信を取り戻すのはなかなか難しく、大人になっても「自信がない」状態は続いてしまいます。
でも、ここでよく考えたいのは、本当に自分はダメだったのかということです。
かけっこでは最下位だったけれど体は誰よりも柔らかかったとか、学校の成績は悪かったけど文字はきれいに書けたとか、得意なことや良くできたこともあったのではないでしょうか。
人は悪いことのほうを記憶に残しやすいと言います。だから、ゆっくり思い出してみてください。どんなに小さなことでも大丈夫ですよ。
・小テストで満点を取ったことがある
・まじめに掃除をして褒められたことがある
・折り紙が好きでいろいろなものが折れる
「自信がない」人は、小さな成功を「こんなのは大したことない」と認めたがらない傾向もあります。
でも、そんなことはありません。小さなことも成功は成功。そのことをしっかり自分で認めることも大切です。
小さな 成功体験を思い出したら、紙に書いておくことをおすすめします。そして、何度も何度も見返してください。
「自信がないなあ…」と思ったら、紙を見る。「やっぱり自分はダメだ」と思ったら、紙を見る。それを繰り返しましょう。
「自信がない」は、単なる偏った記憶の思い込みでしかありません。
「自信がない」という気持ちを変えたいなら、子どものころから引きずってきたネガティブな思い込みを、ポジティブな思い出で塗り替えていきましょう。
「自分はできる」という思い込み
2つ目は、「自分はできる」という思い込みです。
実は、「自信がない人は、自己評価が高い」という矛盾が隠れているんです。
ちょっと考えてみてください。
「自分はできる」と思っていて、本当にできれば自信がつきますよね。でも、「できる」と思っていたのに、できなかったときはどうでしょうか。
できない自分が悔しいし情けない。そして、自信がなくなってしまいます。
では、逆も考えてみましょう。もし「自分にはできない」と良い意味で開き直っていたらどうでしょう。
うまくいかなくても落ち込むことはないし、もしうまくいったら嬉しいだけ。そこには「自信がない」という気持ちは生まれません。
「自分はできる」という思い込みが、余計に自信のない自分を作ってしまうということがあるのです。
タモリさんも、こんな風に言っています。
人間って『自分がいかに下らない人間か』ということを思い知ることで、スーッと楽にもなれるんじゃないかな。確かに、それがわかると、一度はドドドーンって落ち込むけどね。
すぐに立ち直って、明るくなっちゃうんだよ。「なんだ、俺はいままでこんなつまらんことにこだわってたのか」って。
そして楽になると同時に打たれ強くもなるんですよ。
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「自分はできる」と思っていると、自信過剰と自己嫌悪のループを繰り返してしまうだけ。
でも、「自分はくだらない」と開き直れれば、周囲に何を言われても傷つかなくなるし、何より自分はできるはずなのにどうしてできないんだと自分を否定することがなくなります。
そして、「自信がない」という呪縛から解放されて、むしろいろいろなことに挑戦できるようになっていきます。
「自信は大切」という思い込み
3つ目は、「自信は大切」という思い込みです。
自信がない人は、自信をつけるためにがんばる人が多いように思います。何か得意なことがあれば自信がつくのではと思って、習い事をしたり、結果を残そうとがんばったり。
それは悪いことではありませんが、本当に自信がない人というのは、がんばっても自信はつきません。なぜなら、「自分はまだまだ…」「私よりもっとすごい人はいるし…」と思ってしまうからです。
でも、自信のないまま人生を半分生きてきて、わかったことがあるんです。それは、「自信」はそれほど必要ないんじゃないかということ。
それよりも必要なのは「勇気と覚悟」なのではないかということです。
「よしやろう!」と決めて勇気をもって踏み出して覚悟をもって続ける。その気持ちです。
自信がないからと立ち止まっていたら、何も変わることはありません。自信があろうがなかろうが、やってみる。そして、失敗なら失敗でいいんです。だって、「どうせ自分はくだらない」んだから。
失敗しても落ち込むことはせず、また次の行動をとってみる。
自信がない人は一歩を踏みだすことを本当に怖がります。うまくいかない未来、失敗する未来しか想像できないからです。
でも、動かなければ景色は変わりません。
例えば、マラソンを走るとき、長距離を走り続ける体力が必要です。でも、とにもかくにも走り出さなければゴールすることもありません。
自信は体力のようなもの。あればあったほうがいいですが、走ることを続けているうちに体力はついてきます。
自信も同じ。自信がなくても何かを始めて続けていれば、あとから徐々に自信がついてきます。
だから、自信がないからできないと考えるのではなく、自信のことはとりあえず横に置いておいて動き出してみましょう。そこに必要なのが「勇気と覚悟」。
「勇気と覚悟」があれば、自信はあとからやってきます。
まとめ
大人になっても自信がない人に、そこに潜む3つの思い込みと克服方法を紹介しました。
「自信がない」「自分はできる」「自信は大切」、これらはすべて不要な思い込みです。その思い込みに気付くことができれば、「自信がない」という悩みからは解放されます。
自信なんてなくて大丈夫、自分はくだらないんだから失敗しても大丈夫。とにかく、やってみたいことはやってみましょう。そして、少しでもうまくいったら思い切り自分を褒めましょう。もし、うまくいかなくても笑い飛ばしましょう。
「自信がない」と落ち込むことも、「自信を持ちたい」とがんばる必要もありません。気楽な心に、いつのまにか自信はやってくるものです。