近いし、食べ物はおいしいし、ディズニーランドもあるしと家族旅行におすすめなのが香港・マカオ。
実際、2人の子どもを連れて家族4人で行ってみたら、とても楽しめました。でも、事前に知っておいたらよかったと思うこともありました。
この記事では、香港の交通やおすすめ観光スポット、マカオへの移動の仕方などをわかりやすく紹介します。
香港・マカオ旅行は、KKdayという旅行サイトで交通カードやディズニーランドのチケットを買っておいた方がお得なので、その情報も入れています。
また、最後に香港・マカオ旅行のポイントと注意点をまとめました。
これから香港・マカオに家族で行ってみたいと思っている方に、リアルな旅をイメージしてもらえたら嬉しいです。
目次
香港・マカオってどこ?
香港もマカオも中国東南部に位置する特別行政区です。
メモ
特別行政区とは、中国とは異なる独自の行政機関と自治権を持つ権利が与えられている地域のこと。香港はイギリスから、マカオはポルトガルから中国に返還されたときに、特別行政区になりました。
そのため、香港もマカオも中国ではあっても中国ではなく、香港からマカオに行くときには入国審査が必要です。
公用語も違い、香港は広東語と英語、マカオは広東語とポルトガル語です。
マカオは、サインや看板に広東語とポルトガル語が併記されていても、英語は書かれていないところも多くあります。少し戸惑いますが、英語は通じるので、困ったら英語で質問することはできます。
また、通貨も違います。香港は香港ドル、マカオはマカオパタカです。
香港ドルはマカオでも使えるので両替をする必要はありませんが、マカオパタカは香港では使えません。
なので、マカオで買い物などをしてお釣りをもらった時には、香港ドルかマカオパタカなのかを確認して、できれば香港ドルでお釣りをもらいましょう。
行き方は?
東京から約4時間30分と近く、直行便もたくさん出ています。LCCも飛んでいます。
時差もマイナス1時間なので時差ボケになることもなく、小さなお子さん連れにおすすめの旅先の一つです。
スケジュールは?
4泊5日で、香港とマカオを満喫するスケジュールです。
1日目
午前:東京発
夜:チェックイン
2日目
終日:香港ディズニーランド
夜:シンフォニー・オブ・ライツ
3日目
終日:香港市内観光
4日目
終日:マカオ観光
夜:100万ドルの夜景
5日目
午前:香港出発
夜:東京着
香港エリアガイド
香港は、大きく分けると3つのエリアがあります。
中国と陸続きの新界・九龍半島エリア、香港島、ランタオ島です。
新界・九龍半島エリアは、人口も集中していてとてもにぎやかで、ショッピングモール、オフィス街、市場など、歩いているだけで香港のいろいろな面を楽しむことができます。
香港島は、新界・九龍半島エリアの島で、100万ドルの夜景を見ることのできるビクトリア・ピークがあります。香港島の港側には味のあるトラムが走っています。
ランタオ島には、香港国際空港と香港ディズニーランドがあります。
3つのエリアのどこに泊るのがいいかですが、あちこち行きたいならやはり新界・九龍半島エリアがいいと思います。
交通の便がいいので、このあたりに泊っておくとディズニーランドに行くにもマカオに行くにも便利です。
香港の交通
香港での移動はMTR(地下鉄)が便利です。路線はシンプルながらも、行きたいところには大体行けます。
(出典:香港MTR公式サイト)
香港に行ったら購入しておきたいのが、オクトパスカード(八達通カード)。日本のパスモやスイカのような交通カードです。
タコの8本の足のように8種類の使い方ができることからこの名前がついています。8種類とは、MTR(地下鉄)、路面電車、鉄道、二階建てバス、ミニバス、フェリー、ケーブルカーです。
オクトパスカードがあれば交通機関の乗り換えも簡単で、香港旅行必携のカードです。もし残金があれば払い戻し(手数料が必要ですが)もしてくれるので安心です。
お得なオクトパスカードは、ここから事前に購入することができます。
香港国際空港から香港中心部へ
まずは、香港国際空港から市内に移動することになりますが、MTR(地下鉄)、バス、タクシーなど選択肢はいくつかあります。
その中でも、おすすめはエアポートエクスプレスというMTR(地下鉄)。バスと比べると少し高いですが、快適で速いので、初日はこれで移動して、ホテルに早くチェックインするといいですよ。
オクトパスカードも使えますし、乗り放題のお得なトラベルパスもあるので、断然おすすめです。
お得なエアポートエクスプレスのチケットはこちらから購入できます。
香港・マカオ観光
香港ディズニーランド
香港に到着して1日目は、子どもたちが楽しみにしていた香港ディズニーランドへ。
香港ディズニーランドはランタオ島にあり、MTR(地下鉄)のサニーベイ駅が最寄り駅です。そこから一駅だけディズニー列車に乗ります。
10時開園ですが、香港ディズニーランドは30分前に開くのが通例なので、9時半到着で行くのがおすすめです。
ディズニーランドのチケットQRコードを、ゲートでかざして入場します。
お得なディズニーランドのチケットはこちら。
香港ディズニーランドは東京ディズニーランドよりも小さいですが、日本にはないアイアンマンやアントマン&ワスプなどのアトラクションがあります。MARVEL好きにはたまりません。
待ち時間も平均15分程度で、ストレスなく楽しめます。
香港のジャングルクルーズは広東語、中国語、英語の3か国語。奥に見えるのはターザンの家です。
待ち時間が短く効率的にアトラクションを楽しむことができるので、アトラクション中心であれば香港ディズニーランドは1日あれば十分です。
香港ディズニーランドは、ショーやパレードが充実しているとのことなので、そちらも楽しみたいという場合は、もう少し余裕を持っていってもいいかもしれません。
香港市内観光
コンパクトな香港ディズニーランドを夕方まで楽しんだ後と、次の日は香港市内観光を楽しみました。
①チムサアチョイ
香港市内も観光地がたくさんありますが、ディズニーランドの後にはチムサアチョイという繁華街がおすすめです。
観光客向けのきれいなレストランもあれば、地元の人も行くような食堂もたくさんあるので、夕食選びには困りません。
ふらっと立ち寄って、地元の人が注文して食べている物を指さして、「あれは何?」と教えてもらって注文するのも楽しいですよ。
この写真は、お粥、麺料理、辛いチキン。どれもおいしくて、頼みすぎたかと思いましたが完食できました。
②シンフォニー・オブ・ライツ
チムサアチョイから港側まで歩いて10分程度で、ビクトリアハーバーという港に着きます。
そこでは、毎晩20時から「シンフォニー・オブ・ライツ」という光と音のライトショーが行われています。
港に面した遊歩道で待っていると、対岸の香港島のビル群からカラフルなサーチライトやレーザービームが放たれて、夜の香港を彩ります。
ビクトリア・ピークという丘の上から望む100万ドルの夜景で有名な香港ですが、この「シンフォニー・オブ・ライツ」も美しい必見の景色です。
③女人街
次の日は、モンコックという駅の近くにある女人街という市場へ。
女人街というだけあって、女性向けの服や靴、雑貨などが売られています。小さな店がひしめき合っていて、人がすれ違うのも難しいほど。
商魂たくましい店の人が「100ドル OK?」と声をかけてきたりして、アジアの喧騒を味わうことができます。
女人街から大通りを挟んだ反対側には男人街という市場もあり、そちらは男性向けのネクタイや時計などを売っています。
アジアの雰囲気を楽しみたい人は、ぜひどちらかの市場に行ってみてください。
女人街、男人街に行くまでにネイザンロードという大通りがあります。大通りは近代的ですが、一つ中の道に入ると雰囲気がガラッと変わります。古い高層アパート群の下には小さな店がたくさんあって、人も多く、活気に溢れています。
歩くときは、こういった道も散策してみてください。
④タピオカドリンク店巡り
タピオカドリンクは台湾発だそうですが、香港も負けてはいません。日本とは違う種類のものや、日本では飲んだことのない他の飲み物もあります。
こちらは、タピオカの次に日本で流行ると言われている「仙草茶」。「仙草茶」は、甘いミルクティーに植物由来の天然ゼリーを入れたドリンク。「仙草」は薬草なので、体にもいいそうです。
ハーブのような香りがして、おいしかったです。
⑤ビクトリアピークの100万ドルの夜景
香港に行ったら、もちろん100万ドルの夜景も見なければなりません。
トラムや二階建てバスで丘の上に上がった「ビクトリアピーク」から見ることができます。私たちはバスで行きましたが、日光のイロハ坂のようなくねくねした山道を見事な運転で登っていきます。
ビクトリアピークは、明るい時間の景色と夜景の両方が楽しめる18時ごろが混雑のピーク。21時を過ぎると徐々に減っていきます。
マカオ観光
「香港・マカオ」とよくセットで言われる通り、香港とマカオはとても近いので、香港に行ったならマカオにも行かないともったいないです。
しかも、香港とマカオ間はバスで行けるようになりました。
2018年10月に、全長55キロの橋で繋がったんです。名前は、港珠澳大橋(こうじゅおうおうはし)。
出典:HZMB
行きはバス、帰りはフェリーのように違う交通機関を利用するのも楽しいです。
バスは、空港発と街の中心部の九龍駅発があります。
九龍駅のバスターミナルは「エレメンツ」というショッピングモールの中にあります。もし見つけられなかったら「チャイナリンクのバス乗り場はどこ?」と聞いてみてください。
マカオ行きのバスに30分ほど乗っていると、香港空港近くのバス専用のイミグレーションに到着します。そこで、一度下りて、パスポートチェックをして再びバスに乗り込んでマカオへ向かいます。
マカオ側に到着したときもパスポートチェックが必要です。
マカオに到着した後は、市内を散策。歴史地区に指定されているエリアにいくつもの世界遺産があるので、それらを歩いて巡るといいですよ。
(出典:マカオ観光局)
聖ポール天主堂跡
カラフルな街並みの一角
すべてを見ようと思うと1日以上かかると思いますが、街並みを楽しむ散歩のように歩くなら、歴史地区の端から端までは3時間弱です。
行きも帰りも歩くと疲れてしまうので、片道は歩いて、片道はバスやタクシーを利用するのがいいと思います。
マカオの特徴は狭い道と急な坂。そして、全体の雰囲気がグレー。でも、そんな中にひっそりと美しい色の教会が出現。迷路に迷い込んだかのような不思議な空間です。
グレーな街の一角
聖オーガスティン教会
道沿いには小さな店がいくつもあって、マカオ名物のエッグタルトを食べ歩きすることもできます。1個60円程度。
ランチのおすすめは、ポルトガル料理レストラン「レストラン エスカーダ」」。香港に駐在していた方に教えてもらいました。
建物の雰囲気も良く、食べ物はおいしく、ポルトガル料理、ポルトガルビールを楽しみました。
帰りはフェリーに乗りました。フェリー乗り場まではバスやタクシーで行けます。
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マカオ側、香港側のそれぞれの港でパスポートチェックが必要ですが、バスのように乗り降りの必要がなくてスムーズです。
乗船時間は約1時間。
大きめのフェリーですが天気が悪いと揺れるので、寝てしまうのがおすすめです。
香港・マカオ旅行のポイントと注意点
最後に香港・マカオ旅行のポイントと注意点をまとめます。参考にしてください。
ポイントと注意点
①香港は小さいお子さんとでも大丈夫!
②オクトパスカードは必ず入手!
③4~7月は雨季なので傘を持ち歩こう!
④宿泊は新界・九龍半島エリアが便利!
⑤香港ディズニーランドは1日で十分!
⑥香港市内観光では一つ中の道がおもしろい!
⑦100万ドルの夜景は21時を過ぎると混雑緩和!
⑧香港⇔マカオのバスターミナルは市内用と越境用が別!
⑨マカオの歴史地区は、半分歩いて半分乗り物が丁度いい!
⑩香港⇔マカオのフェリーは寝るのが一番!