目次
「金継ぎ」の魅力
金継ぎは、陶器などの割れや欠け、ひびなどを漆や金粉を使って直す日本の伝統的な修復技法です。
室町時代ごろにお茶の世界から始まった方法で、割れたりひびがはいってしまったものにも美しさを見出すという美意識から生まれています。
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また、最近はSDGsやサステナブルといった物を大切に使おうという観点からも注目されています。
金継ぎは伝統的な技法なので難しそうなイメージがあるかもしれません。少し前までは職人さんにお願いしないとできないようなものでした。
でも、最近は「金継ぎキット」や「金継ぎワークショップ」などもあって、誰でも金継ぎに挑戦することができるようになってきているんです。
金継ぎを趣味にすれば、ひびが入ってしまった大切なお皿や割れてしまった思い出のカップを蘇らせることができますよ。
ココがおすすめ
・思い出の品や大切な物を蘇らせることができる。
・SDGsやサステナブルな生活に繋がる。
・キットを使えば意外と簡単にできる。
・集中できて達成感も味わえる。
「金継ぎ」のやりかた
金継ぎの具体的な工程は、以下の動画を見るとよくわかります。
本漆と純金粉を使えば、完成までに約1か月かかります。でも、その丁寧な手仕事と時間の経過が心地よくもあります。
1か月も待ってはいられないという方は、合成漆や真鍮粉を使う簡単バージョンもあるので、試してみてもいいかもしれません。簡単なやり方であれば早くて約2日間で完成します。
簡単バージョンの金継ぎができるセットも紹介しますね。
「金継ぎ」の材料
金継ぎで必要な材料は、いろいろあります。
欠けを直すのか、ひびを直すのかで材料は少し違いますし、本物の漆を使って伝統的な技法で直したいのか、簡単に直したいのかなどによっても違います。
材料
・漆(または合成漆)
・おがくずから作った木粉(きのこ)
・岩石から作った砥粉(とのこ)
・金粉、銀粉(または金属の粉)
・パレット
・ヘラ
・筆
・ビニール手袋 など
金継ぎの材料や道具を自分で集めるのは結構大変です。初めて金継ぎに挑戦する人は、キットを購入したほうが簡単ですし、一つ一つ購入するよりも低価格で始められますよ。
「金継ぎ」のおすすめセット
初めて金継ぎに挑戦する人におすすめのセットを5つ紹介します。どれも必要な材料や道具が揃っているので、届いたその日から始めることができますよ。
金継ぎスターターキット
お手頃価格で金継ぎに挑戦してみたい人におすすめのキット。必要なものがすべて揃った19点セットです。
金粉、銀粉、薄め液、新漆、マスキングテープ、小皿、耐水ペーパー、、蒔絵筆(面相筆・平筆)、刃セット、接着剤、合成樹脂、スポイト、プラスチックスティック、収納箱、金継ぎ工程説明書
このキットでは伝統的な技法通り本漆と純金粉を使いますが、欠けた部分の接着にはボンドを使う(伝統的な技法では漆を使って接着)など、「伝統」と「やりやすさ」がうまく調整されているので、金継ぎ初心者でもうまく仕上げることができます。
材料、道具ともに必要なものはすべて揃っているので、何も買い足さなくていいのも魅力です。マニュアルもついています。
KIJIMATSU 簡易金継ぎ初心者フルセット
漆ではなく合成漆を、純金粉ではなく真鍮粉を使うセットです。
金継ぎをやってみたくても漆はかぶれるので心配という方は、こちらのキットがおすすめです。
真鍮紛 、合成漆、砥粉、テレピン油 、パテ、接着剤、面相筆(細筆、極細筆)、 デザインナイフ、 デザインナイフ替え刃、竹ヘラ、 スプーン、 パレット、スポイト、耐水ヤスリ、マスキングテープ、手袋、楊枝棒、 綿棒、オールカラー 金継ぎマニュアル
合成漆なのでかぶれる心配がありません。また、漆を使うと乾燥に時間がかかり、完成まで約1か月かかるのですが、合成漆は乾きが早いので2日~数日間程度で完成させられるのも魅力です。
プラモデルを作るような感覚で、気軽に金継ぎ体験をできるキットです。
合成漆を使用するので直接口をつける食器や熱いものを入れる食器には使えません。
KIJIMATSU金継ぎ初級者・中級者フルセット
同じシリーズで、本当の漆と本物の金粉のセットもあります。
すべて天然素材の材料で、合成樹脂や接着剤は使われていないので食器などの修復にも使うことができます。
本格的にやってみたい方は、以下がおすすめです。
純金粉、純銀粉 、天然漆、赤弁柄粉、黒弁柄粉、砥粉、木粉、テレピン油 、強力粉、竹ヘラ、竹串、筆(面相筆、平筆)、 デザインナイフ、 デザインナイフ替え刃、 スプーン、 パレット、スポイト、耐水ヤスリ、マスキングテープ、手袋、 綿棒、ゴム板、オールカラー 金継ぎマニュアル
作業工程が多く手間もかかりますが、丁寧で親切なカラーの写真入りのマニュアルがついているので、初心者の方でもチャレンジできるキットです。
TSUGUKIT つぐキット金
金継ぎ工房「つぐつぐ」が初心者のために作ったキットです。写真付きの手順書だけでなくYouTubeで解説付き動画を見ることもできるので安心です。
本漆と本金粉を使うセットです。
生漆、木粉、砥粉、黒弁柄粉、黒弁柄粉、筆、へら、竹へら、さじ、パレット、スポイト、耐水サンドペーパー、金粉、真綿、マスキングテープ、ゴム手袋、手順書
「金継ぎ工房 つぐつぐ」では、金継ぎ教室やワークショップも行っています。開催は東京だけですが、しっかり学んでみたい方はぜひ。
ワークショップは、1時間で体験できるので東京に旅行の際に行ってみるのもいいですね。
詳しくはホームページやインスタグラムで確認できます。
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フェリシモおうちで体験金継ぎ教室プログラム
1か月に1回届く金継ぎキットで、ひび、欠け、割れの修復を学ぶことができます。
このキットには金継ぎの練習で使う食器や、まず一度紙で塗り方を練習してみる金継ぎ練習用紙がついてくるのが特徴です。
テキスト、金継ぎ専用器1個、練習用紙・下敷き用紙、金継ぎ材料(合成樹脂塗料、テレピン油、真鍮粉、小筆、絵皿など)
合成漆を使用するので直接口をつける食器や熱いものを入れる食器には使えません。
金継ぎはやってみたいけれど、いきなり自分の食器で挑戦するのは不安、丁寧に練習したいといった方におすすめです。
ひびや割れなどのそれぞれの修復法をテキストを見ながらゆっくりじっくり勉強できるので、金継ぎの技法が身に付きます。
そして、このキットで届いた道具と学んだ知識を使って、自分の食器を素敵に金継ぎできるようになりますよ。
フェリシモのホームページから「金継ぎ」を検索してください→フェリシモ
まとめ
50代からのおすすめの趣味の一つとして「金継ぎ」を紹介しました。
金継ぎは、割れたり壊れてしまったものを再び蘇らせるだけでなく、割れる前とは違った味や趣を加えることができます。
少し手間はかかりますが、その時間がより愛着を感じさせてくれますよ。
また、SDGsやサステナブルの観点からも金継ぎは身に着けて損はない趣味です。
50代から趣味を見つけたいなら、とにかくやってみること!三日坊主でいいので、どんどんいろいろなことに挑戦してみてください。